溶液(食塩水)の問題は、溶けているものに目を付けよ

問)10%の食塩水150gと20%の食塩水を混ぜて15%の食塩を作りたい。

  20%の食塩水を何g混ぜれば良いか。

 

 このような問題の場合、鉄則は「溶けているものに目をつけよ」です。この場合は溶けているもの=食塩の量、ということになります。例えば次のような問題の場合・・・続く

 

10%の食塩水が入った容器をA、20%の食塩水が入った容器をB、混ぜて作った15%の食塩水が入った容器をCとすると、容器Cには容器Aに含まれている食塩と容器Bに含まれている食塩の和が含まれているはずです。したがって「容器Aに含まれている食塩の量+容器Bに含まれている食塩の量=容器Cに含まれている食塩の量」という式が成立します。

 ここで、溶液に含まれる食塩の量は「溶液×濃度(%)/100」という式で表されるので、この問題で求めるBの溶液をBgとすると、混ぜてできる食塩水は(150+B)gになるので

「(150×10/100)+(B×20/100)=(150+B)×15/100」という式が立ち、これを解くとB=150(g)という答えになります。

 

 ところで、このような問題は結局「容器Aに含まれている食塩の量+容器Bに含まれている食塩の量=容器Cに含まれている食塩の量」ということに着目して式を立てるので、それぞれに含まれる食塩の関係を表す式

「溶液×濃度(%)/100+溶液×濃度(%)/100=溶液×濃度(%)/100」

は、公式として覚えてしまえばどんな場合にも使えるのです。多少ひねってこられても大丈夫です。

 例えば、15%の食塩水200gを薄めて10%の食塩水を作りたい。何gの水を加えればよいか。などの問題でも、真ん中のBの容器の水をBg、濃度を0%として式を立てれば「200×15/100+0=(200+B)×10/100」という式が立ち、これを解いて「100g」という答えば求められます。

 ぜひ使ってみてください。